風になりたい

 以前友人と大喧嘩をして、家を飛び出した事がった。

夜の0時を回っていて、どこにも行く所もない。
アパートの周囲を2回って、次に近くのコンビニに行って店の中を隈なく歩いて
店の外にある公衆電話で自分の部屋に電話を入れた。
いつも留守電にしている私の電話のベルが4回鳴る。
そして留守電に切り替わる。
私は友人の名前を呼ぶ、2回。
そして友人は電話をとって「はい」と答える。
私は言った。
「今から歌うから聞いてね」
そして私は”風になりたい”の初めの出だしを歌い始めた。
友人は何も言わずに聞いている。
私は友人に聞く。
「意味、分かった?」
友人は言った。
「分かった」
私は「ありがとう」と言って電話を切った。
それから私はアパートの周囲を2回り、アパートのエレベーターを使わずに
月を眺めながら、アパートの部屋のフロアへ登って行き、自分の部屋のドアをあけた。
友人のいる部屋のドアを開いた私に 友人が言った。
「風が入って来たからドアを閉めて」
私は静かにドアを閉め、眠りにつく準備をして横になり
自分の中にあるロウソクの炎が消えていない事を確認して
そして深い眠りに落ちた。


♪天国じゃなくても 楽園じゃなくても  あなたに会えた幸せ 感じて風になりたい

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by mercedes88 | 2005-11-05 23:51 | 日記
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