ゴ~ン X 3

 先週の土曜日は職場の忘年会だった。
パスタなんか出ない素晴らしく優雅で落ち着いた雰囲気のイタリアンレストランで食事。
その後若者に人気の街の人気のバーで全員話を弾ませ、0時を過ぎてようやくお開き。
何台かのタクシーに別れて帰る事になった。
私を含む4人の同僚はタクシーに最後に降りる順に乗り込む。」私は後ろに2人目として乗り込もうとして、タクシーの上の乗り口で頭をぶつける。凄い音。
「ゴァ~ン」
ドライバーを含め同僚達が一斉に言う。
「大丈夫ですか!?」
私は笑いながら答える。「ハハ。恥ずかしい!でも大丈夫です」
しかし頭は、打った右側の痛みはないが打っていない左側がとても痛かった。
帰宅すると姉に電話をかけて言った。
「タクシーに乗る時に頭の右側打ったんだけど、左側が凄く痛いの。変よね。でね、夜中に吐着たくなったら電話していい?1人で吐くの辛いから」
姉はあきれながらもOKと言ってくれた。 が、私は夜中目を覚ます事も無く熟睡した。
頭の右には今コブがある。左側の痛みは2日で取れた。

 今週の月曜日。
風が強く早めに出勤して会社の回りを掃いても掃いても金色とも黄色とも言えるイチョウの葉は
からかう様に私の足元に絡みつく。そして集めてゴミ復路に詰めても詰めても一向になくならない。
私は表を掃いた後会社のビルの裏の横歩きでしか歩けない所へ入り、落ち葉のいろいろをホウキとちりとりで集めて前に進んだ。
私には見えていた。エアコンの室外機が丁度頭の高さにある事を。
そしてそれが近づいている事を。
「グゥォン」
その棚には横に1本5cmほどの細い棒が室外機の下に置いてあった。
そしてそれが立体的に自分の方へ10cmばかり飛び出ているなんて思わなかった。
イヤ、全く見えなかった。全く平面に見えた。
とにかく私は両目の間、眉間よりもやや下の所に凄まじい痛みを感じた。そしてつぶやいた。
「あ~1人で笑うなんてヤだぁ~!ギャラリーが欲しいよぉ~!」
ハリーポッター君の様な傷が付いた。それよりも私は”青く変化する”顔色に恐怖を感じた。
仕事中。痛いのは痛いけれど、目の辺りを殴られるみたいに青くなる方がもっと困る。
お粉を顔につけていない私は同僚達にお願いした。
「顔、打っちゃいまして・・・。顔が青く鳴り出したら教えてください」

 今傷は残っているけれど、やや黄色+やや青い 場所が目と鼻の辺りに下りてきた。
新しい週の顔が楽しみだ。

 昨日金曜日朝の掃除中。
・・:木曜日にクリスに会った時「じゃあと一回何か有るかも知れないから気をつけようね」と言われ
「そうね、3回あるからね二本では。自分でこのカフェのテーブルに頭ぶつけ様かなぁ・・ハハ」・・・そう答えた私。そんな心配はなかった。3回目はちゃんとやって来た。
私は会社の隣の敷地にある駐車場を掃いていた。いつもの様に金色のイチョウとの鬼ごっこ。
そしてブロックで出来た壁沿いにホウキを動かし、頭を右に向けた途端、洗濯物を干している網の端が右のおでこを直撃した。
ブロックからお隣の何も干されていない寂しく風に震えていた棒が、私のおでこに優しく、しかし音を立てて当った。
「ガォン」
私はおでこをさすりながらつぶやく「はぁー!3回目。ヘッヘェー!」

私は密かに期待していた。右の額から目にかけてが、青くなり、いかにも”誰かに殴られた”風になることを。
その顔を写真に撮ってXマスカードに入れよう!と考えていた。『まさにこんな感じの1年でした』なんて書き添えて・・・・・。
しかしそれは没案となった。

 今年の悪い事もみんなこの3回の「音」が消してくれた。
まるでそれは大晦日の除夜の鐘のごとく、めったに聞けない音だった。

「ゴォン」
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by mercedes88 | 2005-12-11 00:32 | 日記
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