セレンディピティー

 先日ガルシア・マルケスの本「コレラの時代の愛」の発刊について書く際
映画「Serendipity」のストーリーを少し書いた。

この言葉は「思いがけない発見」と言う感じで使われる、ラッキーな言葉の一つ。
もちろん私はこの言葉がタイトルの映画で、この言葉を知った。
まさに、思いがけない幸運・・・・・・・・・


昨夜私はいつもより帰宅が1時間ほど遅くなった。
夕食の準備をしながら、バッグから携帯電話を取り出すと、電話着信が1件あった事を示すマークが見える。
私は台所に行きながら着信記録に残っていたアメリカ人の友人に電話をかけた。

彼は普通の声で、普通に挨拶した。”How are you ?”
私は仕事が昨夜決まった事を話し始める。

「昨夜電話で仕事の面接して、新しい仕事決まったのよ!
離島!でも住所は東京。面白いでしょ!」

彼は相変わらずいつもの声で、祝福の言葉をくれて、いつ離島へ発つのか聞いてきた。
私は1月末まで仕事だけれど、先方の事を考えて2月の第一週には発つ事を彼に話しこう続けた

「だから明日からこのアパートを借りてくれる人を探さないと。ここ好きだから手放したくないの」

彼は家賃の値段を聞いて、いつもと全く変わらない声のトーンで言った。

「ボクがキミのアパートを借りるよ、6ヶ月間」

私は一瞬考えたた。
・・・彼女と別れるからなんて言い出すんじゃないわよね!?・・・・

私は恐る恐る彼に尋ねる。

「どうして私のアパートを借りるの?必要ないじゃない」

彼は少しに弾んだ声になり話し始めた。

彼は私が3年前にアシスタントをしたしお芝居「ロッキー・ホラー・ショー」の監督。
彼は大学院が来年の10月に卒業となるのを待てずに
今度は映画制作に取り組む事にした。
NZ人の友人が映画作成に必要で、前日NZにいる彼と電話で話をして
彼と一緒に映画作成をする事が決まった。
その彼の要求は1つー「そっちに住む場所を見つけてくれ」
そして私の友達は恋人の誕生日パーティーに私を招待する為に電話をかけてきて
思わぬ事の成り行きに

『素早く宇宙を駆け巡って探し物競争で1等賞を取った気分だ!』

と言う感じの驚きを感じたそうだ。

私は昔から疑り深い性質で

「マイク、私のために借りるって言ってくれてるんじゃないの?」

と尋ねた。
彼は本当に前日NZの友達と話をして、「住む場所を探してくれ」、と言われて
今日私へ電話を入れて、挨拶で

「How are you?」

と言ったら
私がローラーコースターみたいに仕事の話やアパートの話を始めたので、驚いたそうだ。




その後私は彼の恋人の誕生日パーティーへ出掛けて彼と話をしていて言った。

「こう言うのって"Serendipity"って言えるかしら?」

彼は大きな笑顔でこう言った。

「まさに、"Serendipity"だよ!」

私は自分の人生に、この言葉を使うチャンスがあるなんて思いもしなかった事を彼に言う。
彼はこう答えた。

「だからこそ ”Serendipity” なんだよ!」
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by Mercedes88 | 2006-12-27 21:27 | 日記
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