お笑い系

誰にも話した事ありませんが
幼稚園の時のお遊戯会で主役でした。

ゆり組は「マッチ売りの少女」のお芝居をしました。
先生が『”マッチ売りの少女”になりたい人?』と聞くと
私はもちろん手を上げました。
今から思えばあの頃すでに”目立ちたい”熱い思いがあったのでしょう。
同じ思いで手を上げた数人の園児とゆり組全員の前でオーディションを受けました。

『マッチはいかがですか?』
と言うセリフを言ってステージを横切る。
セリフは一行、ただステージを右から左へ移動するだけ。
しかし、このシンプル且奥の深いオーディションで
私は見事主役を勝ち取るのです。

それを一番喜んだのは母です。
ソノシートの付いた絵本を買ってくれました。
『セリフはコレ、使ったら?』との提案でした。
マッチを売らなければいけない様な家庭に育つ少女の着そうな服も探してくれました。
困難だったのは靴選びでした。

最後のシーンでは、少女は片方の靴をなくしている。
理由はサイズの合わない靴を履いてマッチを売り歩いているうちに
靴をなくしてしまう・・・・・。
今考えれば無理な設定なきもしますが
母はとにかく少し大きめの、でも女の子が履きそうな靴を探してくれました。

お遊戯会当日。
リハーサルを何度も重ねたゆり組の皆の顔は輝いていました。
もうホンの20分後には、大絶賛の拍手を受けるのは分っていることなのですから。
私も自信に満ち溢れ、セリフも完璧に覚え
哀れなマッチ売りの少女を難なく演じていました。

そして最後の幕に入りました。
正面に座り込んでいる私がいるステージの幕が開く。
客席が視線に入った瞬間私は気づきました。

”あっ右の靴、脱ぐの忘れた・・・”

子供です。
行動は大変分りやすいです。
私は右手を後ろに回し
お尻の下辺りにある右足から靴をスポっと取って
ステージから右の舞台裏へその靴を投げました。

間違っていません。
少女は右の靴を最後の幕では、失くしているのですから。
履いていてはいけないのです。
投げていいんです。

でもお遊戯会のお手伝いをして下さっているお母様方は大変です。
靴、ステージから飛んで来たんですからね。
お母様たちは朝からのお手伝いですから
我々の綿密なプロジェクトXは知らない訳です。

1人のお母様が私に小声で舞台裏から声をかけました。
『ねぇ、ねぇ、靴!靴!』
私はあえて聞こえない振りをしていました。
幕は完全に開きました。
お母さんは私に聞こえる様にと少し音量を上げて私に言いました。
『靴!』
私は答えました。

『私が投げたんです』

会場がドッと湧きました。

あの時客席から受けたなんともいえない感覚が今も私の中に生きているんだろう、と
こうやってお笑い界で活躍する様になって思います。
(って誰がお笑いやっているんだって!)

P.S.
今朝バルサのニュース見ました。
ニュースの中心人物より久しぶりに見る動くプジョールにニンマリ。
ベッカムさん云々のニュースも報道されていましたが
動くベッカムさんを見て改めて思いました。
『最近地下組織から入手した蹴り屋馬の写真の方がよっぽどイイ顔しているわ』
見劣り、とかいうの、ウソですね、ハハッ。勝ってるじゃんか!
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by mercedes88 | 2007-05-29 08:39 | 思い出
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