アーウィン・ショー

9月にウディー・アレン特集があっていたスカパーのチャンネルを契約していたが
見れずに一応予約録画だけしている。

週末にちょっとスカパーを付けてみたら丁度「セレブリティー」が放送されている時だった。
この映画、殆どストーリーを覚えていないのに、なぜか『良い映画』として
私の中にインプットされている・・・でもその理由が分からない。

テレビ画面に出たシーンは誰かのうちでのパーティーシーン。
インテリ風で品の良い中年女性とケネス・ブラナー演じる主人公が向き合って立っている。
女性の口から出た話題は作家アーウィン・ショーについてだった。

その女性がアーウィン・ショーを褒めると、ケネス・ブラナーが
ー彼は私の憧れだった。『80メートル独走』を読んで感激したーと言い
さらにー彼に憧れたから書き始めたーと言う。
女性はそれに応えてー『夏服を着た女たち』は洒落ているーと言い
ケネス・ブラナーはー素晴らしい作品ーと言う。
2人してアーウィン・ショーをベタぼめしている。

丁度このシーンが見れたお陰で、この映画が私の中で何故『良い映画』なのか良く理解できた。
私は、アーウィン・ショーが大好きだから。
ケネス・ブラナーの役はウディー・アレン自身と言われていると記憶している。
アレンが好きな私はそれでまた彼がさらに好きになったのだろう。
自伝的な”この手”の映画が多いアレンだけれど、それらをやっぱり『良い映画』と思っている。
甘いファンの典型。どんな作品でもー良い映画ーとして”ついて行きます”と言う感じ。

アーウィン・ショーは、その甘くて切なくてやるせない作風の短編がやはり魅力。
昔、深夜放送で運良く「その時ぼくらは3人だった」
(原題「Three」)を見た。-(邦題はやや不明瞭)
大好きなサム・ウォーターストンと確かシャーロット・ランプリングが出ていたと記憶している。
やるせない短編だったがその短編が
1本の映画として成り立っているのを見てとても面白く思った。
アーウィン・ショーは長編もあるが短編よりやや甘すぎる気がしていた。
同じ甘さだろうが、その甘さは短編だから良い味が出ているのだろうか・・・。

夏になると、レタスやハムを挟んだサントウィッチが食べたくなる。
理由は、アーウィン・ショーの書いた短編の1つに
10代の息子が川か湖で泳いで家に帰り、グラスに入った冷たい飲み物と
レタスやハムなどがはさんであるサンドウィッチを無造作に頬張るところが
父親の目から見たシーンとして約2ページに渡り細密画の様に書いてあるものがある。
それを読むとそのシーンがきれいに目に浮かぶ。
そして思う。
「あぁ、サンドウィッチが食べたいなぁ・・・」
しかし・・・随分昔に読んだので、どの短編のシーンなのか
この作品のタイトルを思い出せない・・・。

良い映画として覚えていても、その理由を思い出せなかったり
あるシーンをまるで映画の様に覚えているのに
その短編小説のタイトルが思い出せなかったり・・・。

あぁ・・・なんだかとても、やるせない。
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by mercedes88 | 2007-10-02 20:46 | 映画
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