痛み

生まれた時から耳の横に針で突いた程度の穴があった。
害がない、と医者に言われたと親が言うので、じゃいいや、ということでほっといた。

ある日、ギルバートが「これ、なに?」と聞くので
「これで私の生まれた惑星の人達と交信してるの」と言うと
返事は「まぁ、それも楽しいかも知れないけれど、バイ菌とか入らないの?」と言うので
「入りません!それに必要もないのに体にメスなんて入れたくないのよ」
と答えた。

すると偶然知り合いが大学の皮膚科のえらい先生が開業すると言う。
えらいって、上手いってことか、と尋ねると「そう」と。
確かにこの穴(先天性耳瘻孔)悪さはしない。
でも、まぁ取ってみても、いいかなぁ・・・・と思いはじめた。

知り合いにその開業医を紹介してもらい見てもらうと、10分程度の処置で終わるという。
じゃ、ということで、受診したその日、その場で取ってもらった。
が、先生処置しながら…『あれっ・・これ思っていたより深いねぇ・・・麻酔も少し使うね』
ということで30分で終了。
化膿止め、痛み止めをもらって帰宅した。

ギルバートと近くのお店で夕食をしていると彼が聞く。
「痛くない?今日手術したところ・・・痛み止めの薬飲んだ?」 
彼は痛みに非常に弱い。私は痛みに異様に強い。(私の生まれた惑星の連中は皆そう)
「飲んでない。今さぁ私の頭の右半分、ハートの片割れみたいな感じじゃない?
 右だけぶわぁ~って膨らんでる感じ。でも、ほらちゃんとご飯も食べれるし、ね」
ギルバート顔をしかめて「痛み止め飲んでよ!」

自分の頭の半分が、ハートの片割れみたいな感覚なんて
そう滅多に味わえない、と思っていたけれど
やはりそういうのは、惑星が違うと
ー変な人ーって言われるらしい事をしみじみ感じた夜だった。
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by mercedes88 | 2008-08-22 18:34 | 日記
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