今回のトリノ・オリンピックほど見ていないオリンピックもないだろう。
好きなジャンプは一応録画して、ゆっくり見ようと思っている。 結果が先に分っても、この毎日ではそれも仕方が無い事。 朝のニュースで結果を見る。 アナウンサーは言う。 「メダルの期待がかかった○○選手、結果は7位入賞でした」 ナレーションが入った録画が始まり競技が写る。 「・・・・・・・・・メダルの期待を受けての挑戦でしたが、7位入賞でした」 時には 「△△選手、惜しくも6位入賞となりました」 そして 「□□選手、惜しかったですねー!4位入賞、メダルまであと1人でした」 それらの結果紹介の最後に選手達の競技後のコメントが入る。 私は今回、その選手達の競技後のコメントを聞いて、毎回実にさわやかな気分になる。 彼らは口をそろえて言う。 「結果は残念ですが、精一杯がんばりました」 「もっと上を目指していましたが、今は満足いく結果だと思っています 「応援してくださっている皆さんが押してくださったんだと感謝しています」 「今回の結果は次に繋がる結果だと思います」 これらは、メダルを取って飛び上がって喜ぶ選手達からも聞く事はある。 ー満足、応援に感謝、次を目指すー しかし、今回の彼らのこの言葉は、実に素直な彼らの気持ちなのだろう。 もちろん涙ぐみながらコメントする選手もいるが 競技後、冷たい空気で赤く染まった頬を優しい笑顔のチャームポイントにして彼らは言う。 ーがんばりました、満足です、課題ですねー 「オリンピックは参加することに意義がある」ーと以前は良く聞いた。 どこかで誰かが今も、きっとそう言っていると願う。 選手が(自国のそれぞれの種目のトップレベルの選手たち)自分の競技を終えて素直な気持ちを笑顔で言える。 それを聞いて国民は彼らの拍手を送る。 そんな風景が、このオリンピックの参加国のいろんな街で今展開されている事を願う。 メダルを取れると言う事は世界の一番になる事。 そしてオリンピックに出場することは世界のトップレベルになる事。 そう思うと、オリンピックに参加している選手の皆さんに誇りを持って微笑んでもらいたい。 「おめでとう!4位入賞」 そして 「おめでとう!26位」
by mercedes88
| 2006-02-19 09:34
| スポーツ
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