以前の職場にミュージシャンの布袋さんのファンがいた。
彼女は言う。
「ライブでギター引き出すと『やれやら』と思うのよねー」
私は布袋さんがどう言う音楽活動をしているのか知らないので彼女に尋ねた。
「布袋さんってギター下手なの?」
彼女は言う。
「多分上手いんじゃない?凄く高いギターもいっぱい持っているし・・・」
話が見えなくなった私は彼女に再度尋ねる。
「でも、布袋さん好きなんだ。顔が好み?」
そこでようやく彼女は、布袋さんの書く歌詞が好きだと言う。
ある日
「布袋の曲でさぁ、シド何とかって言う名前が出てくるんだけどさぁ・・・」
私はつぶやく
「シドと言えば、シド・ビシャスかシド・バレット・・・」
彼女は言う。
「そう、シド・ビシャスだった。で誰、その人?」
彼女のこの正直さが愛せる、と私は思った。
今日のヤフーのトピックスでシド・バレットが
兄姉に4億もの遺産を残していたと言う記事が載っていた。
それを読んでいて、昔の同僚とのたわいない会話を思い出した。