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彼を好きな理由

数日前、本屋さんへ行ったら村上春樹の新しい本の発売日だったみたい。
その本を手にとって、ふむふむと立ち読みをしている4,5分の内にドンドン売れていく。
でも、この手の本は買っても今すぐ読まないからなぁ・・・「シドニー」がそうだったし・・・と思い
買わないまま帰宅した。
でも気になるからうちでアマゾンを覗いてみたらまだユーズドは出ていなかった(当たり前)。
そのかわり「ひとつ、村上さんでやってみるか」のユーズドが半値以下だったので購入。
ヒマな時に適当に開いて村上ワールドを楽しむには最適な類の本だ。

その「そうだ、村上さんでやってみるか」が昨日届いた。
夜パラパラとページを開いて読んでいると何となく
だから私は春樹ちゃんが好きなんだと分かった様な気がした。

私の周りには村上春樹の「ノルウェーの森」が発売されるまで
彼の事を知る人はあまりいなかった。
「好きな作家は誰?」と聞かれ、村上春樹の名前を言っても村上龍と間違われる事が多かった。
デビューからずっと読んでいる、と言うと「どうしてその人の本が好きなの?」と聞かれ
・・・多分、あるものの、こだわり方が、『あぁ、そうなのよね・・・』って感じで・・・
と言うと、大体「ふぅ~ん」という感じの相手の言葉が返ってくる。
だらかそれ以上何も言わず
・・・まぁ、別に「ふぅ~ん」でいいんだけれどねぇ・・・
と言う気持ちになって会話が終る。

パラパラと開いたページにあった言葉はたとえば「エドワード・ホッパーは好きです」や
「ロバート・B・パーカーさんの新しい本から取った言葉です」や
「『ギャツビー』を若い頃のサム・シェパードにやらせたかった」で
そう言うあたりを読んでにんまりしている自分に『きっとこれなのね・・・』と思った。

ホッパーの絵が春樹ちゃんの翻訳本の表紙に使われたのは1冊でもう有名になってからの事だ。
確かにロバート・B・パーカーの事はパーカーが「スペンサー」シリーズを書いている頃から
何処かにいろんな形で書いていたと思うけれど、私はパーカーを「初秋」から読んでいるので
パーカーを読んでいたのは春樹ちゃんの影響ではない。
(でも、もう随分前にパーカーの本を読むのは止めた。
彼の本は原語で読みやすい、と春樹ちゃんが言っているが、分かる気がする。
『そう思ったので電話をかけた。会う事にした。会って話をした。』
-ゴチャゴチャしたことは飛ばす。-パーカーの”良い所”かも知れない。昔の事だけれど)
サム・シェパードは、映画「天国の日々」で彼に惹かれたので
これも春樹ちゃんの影響ではない。
でも映画「ライトスタッフ」の公開以後、イェーガーのガムの噛み方を真似たと
春樹ちゃんが何処かで書いていたのでそれを読んで
サム・シェパードを好きな気持ちが加速したかも知れない。

随分と作風がデビュー当時からは変化しているが、とりあえずやはり好きな作家。
「内気なジョニー」だって・・・・・・ヘンな人。
by mercedes88 | 2007-10-19 08:13 |
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