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優しい音

無謀と思いつつも、朝9時過ぎまで仕事をした後に
フランソワ・フェルナンデス/シャレフ・アド=エルのディオ・コンサートへ出掛けた。
開演は午後2時半。
どう考えても1時間程度しか眠れない。
今年古楽祭は10周年を迎えるにあたり、J.S.バッハの年として
1月からフェルナンデスを昨年から引き続き呼び、演奏会を企画した。

きちんと寝たのかどうだか自分でもわからない状態で1時に会場へ行く。
開場は2時だから1時間も早く行かなくても良いのだけれど
私にはいつも座る「私の席」があの演奏開場にはあって、そこがどうしても取りたい。
さらに古楽祭のボランティアをしている友人が「いつもの席、取っておいてね」と言うので
「任せておいてよ!」みたいな返事をしたから、せっかちに拍車がかかる・・・・・。

昨年島から戻って9月に出掛けた古楽祭。
1曲目はラモのコンセールによるクラヴサン曲集の第5コンセー/フォルクレ
始まった途端涙が出てきて止まらなかった。
久しぶりにこんな音楽を生で聴いているからだろうなぁ・・と思った。

今回フェルナンデスの演奏が始まるとまた涙が出てきてしまった。
私は一番最後列に座る。
顔を前に向けると
美しいが決して豪華ではない天上から下がっているシャンデリアが見える。
それを見るともなしに、音楽を聴いていていた。
そして曲が始めるたびに涙も出てきた。

今回もこの演奏会のボランティアをしている友達はフェルナンデスのバイオリンの音を
とても柔らかい音と言う。
「どうしたらあんなに力を抜けた演奏が出来るのだろう」
私にはこの人の演奏を聴くと「聴けて良かったなぁ・・・」と、ありきたりな事を思う。
そして、フォント1くらいで『とりあえず明日もなんとかやっていこう』と思う。
涙の理由はわからない。
演奏が素晴らしいから。J.S.バッハの曲だから。柔らかい演奏だから。
ー3つの中から1つ選んでくださいー
「選べないので自分で1個理由書きますねぇ」
ー『えっとぉー、たぶん、   優しいから・・・』ー
何がですか?  ・・・さぁ・・・


ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調
ソロヴァイオリンのためのパルティータ ニ短調
ソロチェンバロのためのトッカータ ニ短調
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ト長調

素晴らしい演奏でございました、フェルナンデスさん。
雨の中、畳と布団持って帰るの大変でしょうが
入手できて良かったですね、アド=エルさん!
by mercedes88 | 2008-01-28 11:50 | 日記
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